実りの秋、食欲の秋。柿がおいしい季節です。
柿は美味しいだけでなく「柿が赤くなれば医者が青くなる」と言われるほど
栄養豊かで健康のために良い果物です。積極的にいただきたいですね。
旬が短いので上手に選んで賢く保存し長く楽しみたいです。
柿の選び方、保存法、栄養、簡単レシピをご紹介します。
選び方
ヘタは4枚そろって茶色く枯れておらず緑色、隙間なく実にぴったりはりついているもの。
隙間があると虫が入り込んでいることがあるようです(。-`ω-)
熟すと皮が透明がかってくるのですぐに傷んできます。
お尻からヘタの部分まで均一に濃いオレンジで、
ぱりっとハリと艶のあるものを選びましょう。
触れるようなら持ってみてずっしり重みがあるものがいいです。
保存法
あっという間に熟す柿はまとめ買いが難しいです。
でも柿が大好きな私は20㎏とか平気で買っちゃいます。
保存法のポイントを押さえれば長く楽しめます。
冷蔵保存
柿はヘタで呼吸します。
ヘタから水分が抜けていくのでヘタが乾かないように保存するのがポイントです。
ティッシュ(コットンやペーパータオル)に充分水を含ませヘタの部分に当てます。
濡れたティッシュが外れないよう気を付けながらヘタを下向きにしビニール袋に入れます。
袋が柿にぴったり密着するようになるだけ空気を抜いて袋の口をしばり冷蔵庫にいれます。
私はスーパーのレジ袋を利用しちゃいます。最近はレジ袋手に入りにくくなってきましたね(ToT)
上記の方法で濡れティッシュをヘタにあて2~3個まとめて入れ、
1個ずつ離して袋をねじって空気を抜き柿に密着させます。
ヘタが下になっていることを確認し冷蔵庫に入れます。
高級柿を見ると真空パックしてあったりします。
あれば真空パック器を使うのもいいですね。
私は大量に処理するので面倒で断念しましたが…。
2~3週間、長い場合だと1か月くらいはしゃきしゃきを保てます。
冷凍保存
【一口サイズ】
小さめにカットして冷凍すると、一口アイスになります。
一口サイズなので好きな時に好きな分だけそのままぽいぽい口に放り込めます。
皮はお好みで剥いてください。
皮の部分が一番栄養があるあらしいので、私は皮ごと食べちゃいます。
凍らせる時のポイント:
※まだ若くて固い実より若干柔らかめくらいのほうが甘いし、
冷凍しても食べやすい固さに凍るので美味しいです。
※一塊にして冷凍すると団子状態になって食べる時引きはがすのに苦労します。
カットして袋に入れたら、アルミパッドなどに重ならないように広げて冷凍します。
凍ったらひとまとめにしてOKです。
カットして凍らせておけばヨナナスを作る時も重宝します。他のフルーツとミックスしてもおいしいです。
【丸ごと冷凍】
完全に熟して皮も剥けないほどになったら、丸ごと冷凍しちゃいましょう。
柿アイスといってまるごとの柿を冷凍したものが販売されているのを最近よく見かけます。
自分で作っちゃえば安いです!一年中柿を楽しめます♪
ヘタつはつけたままでもいいですが、私はあとで食べやすいように先にヘタは取ります。
完熟ならナイフやスプーンで力を入れることなく簡単にえぐり取れます。
一個ずつ袋に入れるかラップして凍らせます。
半解凍でスプーンですくって食べたり、包丁で切って食べます。
レンジ600Wで20秒ほど加熱するとちょうど食べごろの固さに半解凍できます。
皮は食べてもいいし、沸騰したお湯にさっとつけすぐにひきあげれば
トマトの湯向きの要領でするりと皮が剥けます。
【ピューレ状にして冷凍】
固めならミキサーし、完熟なら袋に入れてちょっと手で押さえるだけでピューレ状になります。
ポイントは薄く平にして凍らすこと。
凍っても手でパキパキ折れるので扱いやすいです。
私は完熟になるまでは生で食べ、完熟になったものから順に袋に入れてピューレ状にして凍らせます。完熟のほうが甘みが増しておいしいです。
一度に処理したい理由がない場合は熟し具合を見ながら保存法を判断したらいいと思います。
栄養
「柿が赤くなれば医者は青くなる」ということわざがあるほど、柿は栄養豊かで健康に貢献してくれる果実です。
ビタミンC ビタミンCがとっても豊富です。疲労回復、風邪やインフルエンザ予防に、美肌に、がん予防に。
ちなみに実ではなく葉の部分にはもっと多くのビタミンCが含まれています。
柿の葉茶は緑茶の約20倍ものビタミンCを含みます。
柿の葉茶に含まれるビタミンCは熱に強いタイプのプロビタミンCなので効果的に摂取できます。
カロテン 体内でビタミンAに変わり、皮膚や喉の粘膜の働きを助ける効果があるため美肌に貢献します。がん予防にも。
干し柿にするとより凝縮するのでカロテン量も増加します。
カリウム ナトリウム(塩分)を排出する効果があるため高血圧抑制やむくみ解消効果が期待されます。
タンニン 血液サラサラ効果があり、血中コレステロールや血圧の上昇抑制効果があります。
またアセトアルデヒド(アルコールの分解物)と結合して体外へ血中アルコール排出を促し、血中アルコール濃度の上昇を抑制します。そのため二日酔い対策に効果的です。
ただしタンニンは鉄分の吸収を阻害するため貧血になりやすいので妊婦さんは食べ過ぎないよう注意したほうがよいでしょう。
また便を固くする効果があるため下痢止めにはいいですが、便秘の人は余計便秘になっちゃうかも。
こんなに体にいいとはいえ、糖分も多いので食べ過ぎには注意が必要です。
果実の中でも比較的糖質が高めなので糖質制限ダイエットにはあまり向かないと思われます。
柿のカロリーは100g60kcalと低め、糖質量は100gあたり14.3gと高め、GI値は37と低め。
糖質制限ダイエットにはあまり向かないけど、適量ならダイエット中でも大丈夫そうです。
レシピ
柿を使った簡単レシピをご紹介します。
【柿のミルクプリン】
柿と牛乳だけ!材料二つで滑らかクリーミーなプリンができます。
柿のペクチンやタンニンと牛乳が反応しあって凝固するのでゼラチン不要で固まります。
柿の自然な甘さで砂糖も不要です。
材料:柿1個(正味200gくらい)、牛乳100㏄
①柿の皮と種を取り除き、適当にカットしてミキサーに入れます。
②牛乳を加えて滑らかになるまで一気にミキシングします。
③すぐに容器に流し入れ、混ぜずに冷蔵庫で一晩冷やします。
☞ミキシングが終わるとすぐに分子が反応して凝固し始めるため、
その途中でかき混ぜたりするとせっかくつながろうとした分子を
引き離してしまい固まらなくなります。
混ぜたりせずにそのままそっと冷やし固めてください。
【柿と人参のピクルス】
柿と人参をスティック状に切ります。
瓶に人参を先に入れ、柿を加えます。
ピクルス液を注ぎ一晩寝かせます。
ピクルス液は寿司酢やかんたん酢に胡椒やバジルを加えるだけでもOKです。
柿や人参のカロテンは油分と一緒に摂取すると吸収効果が高まります。
オリーブオイルなどを加えるといいです。
柿の甘さが液に染み出て甘く液までおいしくいただけます。
柿はとろ~り柔らかく、柿はポリポリ、食感の違いを楽しめます。
人参は数日待っても大丈夫ですが、
柿はすぐに柔らかくなるので2~3日中には食べてください。
【焼酎/酢漬け】
柿をカットし、かぶる程度の焼酎orリンゴ酢を加えます。
一晩冷蔵庫で寝かします。
柿はとろ~っと、甘く美味しくなります。
焼酎や酢にも柿の自然な甘さが染み出て実も液もどっちも美味!
柿は取り出してそのまま食べたりヨーグルトに入れたり、
液はチューハイやサワーカクテルとしてご利用ください。
【柿のフルーツサンドイッチ】
パンにマーガリンを塗ってスライスした柿を乗せパンでサンドします。
意外かもしれませんが、スライスチーズを加えても合います。
柿のカロテンは油分と一緒に摂取すると吸収効果が高まるので
マーガリンやバターを塗るとより栄養面でも強化されます。
自然の甘さでスイーツみたいで子供も喜んで食べてくれます。
知っ得。種の場所を見分ける方法
種無し柿も多く出回っていますが、富有柿など種がある品種もまだまだあります。
切る時種に包丁がガツっと当たって切りにくいって経験あると思います。
柔らかい柿だと切る時種に当たると実まで崩れて汚くなってしまいます。
食べる気半減…(´;ω;`)
逆に種部分に当たるように切って種を取り除きたい場合もあります。
我が夫は葡萄も西瓜も柿でも種があると面倒がって食べてくれません。
子供や老人に出す場合なども種を取り除いたほうが安心です。
種の場所を見分ける方法があります。
柿のお尻側を見ると4つの筋がはいっているのが見えます。
その線状に沿ってカットすると種を避けて切ることができます。
逆に種に当たるように切りたい場合は線と線の間をカットしてください。
またマンゴーを切る時みたいに横半分に切り込みを入れ、くりっと回すと
種がにょきにょき出た状態で分かれるので種を除きやすいです。
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